2008年7月25日 (金)

真夏のピクニック~情熱大陸スペシャルライブへのお誘い2008

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 2002年から始まった夏の音楽イベント『情熱大陸スペシャルライブ~サマータイムボナンザ』。そのライブに、過去6回、毎年欠かさず参加してくれているご夫婦がいます。

 昨年の横浜会場。灼熱の太陽が照りつけるライブ会場の隅っこで、涼しげにシャンパングラスで乾杯をし、生ハムやオリーブをつまむカップルの姿が、ライブの取材をしていた私たちホームページスタッフの目に留まりました。

 うだるような暑さとはあまりにも対照的なその優雅な様子に引き込まれ、思わず声を掛けたお二人は、真っ白なシャツを爽やかに着こなすスレンダー美人の奥様ヨコさんと、柔らかな笑顔でその場を和ませてくれる一級建築士のご主人タケさん。恋人時代に3回、夫婦になってからも3回、これまで毎年スペシャルライブに参加しているご夫婦でした。 

 あれから一年――。

 素敵なご夫婦が今年はどんな楽しみ方をするのかを確かめたくって、今年のスペシャルライブを前に、改めてお二人にいろいろとお話を伺ってみました。 

 最初にこのライブに足を運んだきっかけは『ピクニック』。当時、二人の間では、お弁当を作って、お酒を持って、山や海へ出かける『ピクニック』がブーム。そんな時に、美味しい料理とお酒を楽しみながら、葉加瀬太郎さんや佐藤竹善さんら大好きなアーティストの音楽が楽しめる音楽ライブがあると聞き、初めて『夏フェス』と呼ばれるイベントに参加してみることにしたのだそうです。

 初めてこのライブに参加したとき感じたのは、その開放感の気持ちよさ。芝生に寝転び、草の匂いを嗅ぎながら、自然の風を感じる。ライブを子守唄代わりにしてうたた寝をする赤ちゃんもいれば、飛び跳ねて遊ぶ元気な子供たちもいる。お酒が入って気持ちよくなった大人たちはゴロリと横になったまま音楽を聴く。観客が思い思いの時間を過ごすことのできる、まさに『ピクニック』のようなこの雰囲気を、二人は一瞬にして気に入りました。

「来年もまた来ようね」。初めて足を運んで以来、ライブの帰り道でそんな約束を繰り返すこと6回。その間、お二人はめでたく結婚もされています。

 ところが――。

 当然、今年も二人で参加するつもりでいたところ、奥さんのヨコさんに仕事の予定が入ってしまい、残念ながら参加できなくなってしまいました。

「じゃあ、タケさんはどうするんですか」

 そう訊くと、答えはあっさり「NO」。今年は参加しないのだそうです

「どんなに素敵な音楽が流れて、どんなに楽しくお酒が飲めるライブだったとしても、綺麗な夕焼けが会場を包んでいいムードになったときに、隣にパートナーが居ないことにはライブに参加する意味がないから」。

 一番大事なことは二人一緒に参加すること、なんですね。ひょっとすると、お二人にとってこのライブは今も昔も『ピクニック』なのかもしれません。だって、たった一人で『ピクニック』に出かける人はあまり見かけませんからね。今年、お二人に来ていただけないのは甚だ残念ですが、ぜひまた来年、会場でお会いしたいと思います。

 というわけで――。

 今年の『情熱大陸スペシャルライブ』は、8月2日大阪・万博記念公園、9日東京・夢の島公園の日程で行います。大切な人を誘って、ぜひ皆さんも夏の『ピクニック』に参加していただけると嬉しいです。

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2008年 07月 25日 みんなの情熱大陸 |



2008年7月11日 (金)

それぞれの十年

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あれから十年。ようやく一人前になりました。ありがとうございます――。

 放送十年を迎えた番組からの挨拶?いえいえ、違います。先月にいただいた視聴者の方から頂いたメッセージです。

 前田暁彦さん、31歳。職業はだんじり彫刻職人。勇壮な曳行で知られる岸和田だんじり祭。その祭で使われる『だんじり』と呼ばれる西日本特有の山車の彫刻を、一つ一つ丁寧に彫り上げてゆくのが前田さんの仕事です。

 大学卒業を目前に控えたちょうど10年前の1998年2月に21歳で弟子入り。中卒、高卒が当たり前の職人の世界ではかなり遅いスタートでした。以来十年、木彫り一筋に打ち込んできた努力が実り、ようやく独立して工房を開くことになったのだそうです。

「辛い日もありましたが、いつも心の支えとなり励ましとなったのが、毎週日曜日に放送される『情熱大陸』でした。番組に登場される人を見て 『皆、頑張っているのだから、自分も頑張らな』って思い、頑張ってきました。本当に感謝してます」。

『情熱大陸』のスタートとほぼ同じ時期に職人の世界に入り、番組が放送十年の節目を迎えた時に独立。その間の修行の励みとなったのが『情熱大陸』だったというのですから、この十年を『情熱大陸』と一緒に歩んできた人、と言ってもいいでしょう。

 これはぜひ直接お会いしてお話を訊きたいと、大阪府岸和田市にオープンしたての工房を訪ねました。まだ表札も上がっていませんし、お祝いの白い胡蝶蘭は誇らしげに花を咲かせたままです。ただ、手元に並んだ何十種類ものノミや彫刻刀の取っ手だけが、しっかりと経験の色を浮かべています。そんな中、前田さんは終始優しい笑顔でこちらのインタビューに答えてくださいました。

 聞けば、高校卒業の時にも一度弟子入りを希望したことがあったらしいのですが、父親の反対で一度は断念。その後大学に進み、ごく平凡な人生を歩むはず…でしたが、転機が訪れます。大学四年の時、内定が決まっていた就職先の研修会場で鏡に映った自分の背広姿を見た途端、聞こえてきた心の声でした。

「俺、自分にウソついてるわ」。

 やはり、だんじりに関わる仕事に就こう―。そう決心すると、以前、地元のだんじりを新調する際にお世話になった親方にすぐに弟子入りを志願。気がつけば翌日には弟子として仕事場に入っていました。以来、だんじり一筋。単に彫り物の勉強だけではなく、立体的なイメージをつかんで下絵を描くために、仕事の合間を見て絵の先生のところにも通いました。

 修行、修行の毎日にもようやく慣れた頃、週に一度の休日=日曜日に見つけた楽しみが『情熱大陸』でした。「自分と同じように夢に向かって頑張っている人がいる」。そんな人たちが葉加瀬太郎さんのテーマ曲に乗って現れる瞬間は、「凹んだ時にも、テンションを上げさせてくれる」待ち遠しい時間となりました。

 前田さんの彫刻の持ち味は、源平や戦国時代の戦記をモチーフにしたオーソドックスな味わい。しかし一方では、書道家とのコラボレーションでマンハッタンの風景を作品化するなど、『だんじり』以外にも活動の幅を広げています。

「50歳になったらニューヨークで個展を開くのが夢。だんじり彫刻を日本中、世界中にもっと広めていきたい」と語ってくれた前田さん。ひょっとすると、20年後の『情熱大陸』に登場、なんてこともあるかもしれませんね。

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2008年 07月 11日 みんなの情熱大陸 |



2008年6月13日 (金)

惚れてしまってわかんない

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 夢中なとき、集中しているとき、心の中に「なぜ?」「どうして?」は生まれない――。

 4月27日放送の『獣医・滝田明日香篇』にいただいたトラックバックの中に、そんな言葉を見つけました。「マサイマラのどういうところが好きですか」と問われ、滝田さんが返した「惚れてるからわかんない」という答えについての感想です。

 何が面白いのか、何が自分を突き動かすのか自分でも分からない精神状態、それが滝田さんのいう「惚れている」という事じゃないのか。

 そんな風にも書かれています。見事な解説に、思わず膝を打ちました。

 先日、『情熱大陸』は放送500回を迎えましたが、今回ご紹介した方は長く番組を見てくださっている、いわば、ベテランの『情熱大陸』ファンです。それだけに、番組を見る目も肥えていらっしゃるのでしょう。感想の文章にもなかなか鋭い視点が感じられます。たった30分という短い時間で一人の人物を紹介する番組のスタイルについても、「不思議な物で、100%を綺麗にまとめて見せられると面白くなくなる。せいぜい半分くらい、残りの半分を想像しながら見終える方が、もっと深く感じ取れるような気がしてしまう」とのご意見。「物足りない」「せめて一時間」というご要望が多い中で、一味違う好意的なコメントをいただきました。ありがとうございます。

 トラックバックを通じて番組へのメッセージをいただくようになってから、番組の中で投げかけられた「いったい、なぜ?」という『問い』に対して、ピタリと的を射た『名解説』をいただいて、はっとすることが増えたように思います。今回の例で言えば、ひとつのことに夢中なときには何かの理由付けをしようなんて気持ちは生まれない――なんてことは、番組の中ではひと言も語られてはいません。30分の番組を見終わった後に、番組を見た方が、頭の中で『残り半分を創造しながら』『もっと深く感じ』とっていただいた部分ということになるのではないでしょうか。

 そして、ブログの記事は、こんな風に続いています。

 番組の後半にスタッフが滝田さんの結婚観についてストレートな質問をぶつけていた。
 ちょっと失礼じゃない? と思うくらい  不躾な質問。でも皆が聞きたい事。
 答える滝田さんの表情が等身大で、 思わず微笑んでしまった。
 マサイマラに「惚れてしまってわかんない」滝田さんも、もしかしたらアフリカの月を眺めながら色々なことを考えることがあるのかもしれない。
 でも「惚れてしまってわかんない」まま前に進めるということは、素敵な事だ。

 今もアフリカの大地で獣医としてタフな毎日を送る滝田さんに、さて、この言葉たちは届いているのでしょうか。ここニッポンには、番組を通じて滝田さんの生きる姿を見て元気をもらった人がたくさんいました。その中には、滝田さんにもらった元気の理由をきちんと言葉にして伝えてくれる人もいました。その言葉がまた、どこかの誰かを励ますようなこともあるかもしれませんし、ひょっとすると、地球をぐるっと回って滝田さん自身を励ますことだってないとは言えません。

 夢中なとき、集中しているとき、心の中に「なぜ?」「どうして?」は生まれない――。

 アフリカの空に輝く月を見上げながらこの言葉を呟く彼女の声が、夜のサバンナに静かに響く――。そんな風景を想像してみるのも、また、楽しいかもしれません。

▼ご紹介したトラックバック元

▼過去の放送

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2008年 06月 13日 みんなの情熱大陸 |



2008年5月16日 (金)

手紙のひと、その後

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『情熱大陸』のプロデューサーが交代して1ヶ月が経ちました。前職の中野伸二が担当を離れることをお伝えしたポッドキャスティング『プロデューサーからの 手紙』の最終回には、皆さんからもたくさんの反響をいただきました。その中から一つ、ペンネーム・yuuriさんからいただいたコメントをご紹介します。

『情熱大陸』のファンは私を含め本当にたくさんいると思います。放送を見る事ももちろん楽しみでしたが、毎月、中野プロデューサーの手紙を読む事もとても楽しみでした。私はこのコラムのファンでもあった!と声を大にしてお伝えしたいです。

 メディアに対する疑心は常に持っているひねくれ者ですが、コラムを読む度に、「ああ、よかった、まだ信じられる気がする」と感じました。本物を求めている人が作っている番組なのだと。「番組を作る上で『感動を与える』という表現は変ではないか」と書いていらっしゃいましたが、インスピレーションだったり、自分自身への問いかけの機会だったり。まさに、情熱や真摯なものを毎回受け取っていました。

 2年と3ヶ月のコラムの執筆、そして10年間(のプロデューサー業)、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。これからも本物を強く欲し続けていて下さい。

 温かいメッセージをいただいたyuuriさん、ありがとうございました。

 そもそも、このコーナーのきっかけは、2002年に『情熱大陸・葉加瀬太郎セレクション』というCDを出した時にありました。そのアルバムにプロデューサーが寄せたコメントに、何とも温かみがあったのです。以来、ある時は社内報の記事として、またある時はライブイベントの挨拶文として、機会があるごとにプロデューサーが『情熱大陸』について書いているのを見て、2年前に番組でポッドキャスティングを始める際に、思い切って連載を依頼したのでした。

 その時には「好きなことを書きたいので、テーマは縛らないでね」なんてぶっきらぼうに話していましたが、いざ蓋を開けてみると、その話は、いつも、どこかで番組作りの真髄とつながっていました。番組の作り手が、テレビとは違うチャンネルを通じて直接話しかけるのを、毎回、楽しみにしていただいた方も多かったようです。

 中野自身、いまも元気で仕事をしています。昨日も、オフィスの片隅で隠れるようにして本を読んでいました。その前に見かけた時には、後輩が『情熱大陸』の編集に頭を悩ませている隣で、イベント用のビデオを自ら編集していました。ん?それって、果たして仕事なのかな。まあ、テレビ局員の仕事なんて、普通の人から見ればあまり仕事っぽくは見えないものですけれど。

 そして実は、『情熱大陸』のスタッフロールには『編成』の肩書きで、現在も中野伸二の名前がクレジットされています。DVDの発売や、ライブイベントの展開など、テレビの放送だけにとどまらない番組全体を大きな動きにまとめ上げていく。それが中野の現在の仕事、のようです。

 これまで『情熱大陸』のサイト以外にも、番組についてのインタビューや他局のテレビマンとの対談に応じることも何度かあったようですから、今後もどこかで中野の話が皆さんに届く機会もあるしれません。もちろん、編成マンとして面白い番組を皆さんにお届けするのが今の彼の仕事ですから、彼の担当する番組をご覧いただくことも、忘れないでやってくださいね。

▼中野伸二インタビュー記事

制作者と視聴者の架け橋テレビコから引用

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2008年 05月 16日 みんなの情熱大陸 |



2008年4月25日 (金)

あきらめなければ、逃げない

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 4月12日放送の『サッカー監督・羽中田昌篇』をご覧になったペンネーム「カールまつげ」さんからメールを一通いただきました。

「(羽中田さんにとっては、)交通事故で自分が夢をかなえられず、好きな事から目を背けて生きるというのは辛かったと思います。でも、やっぱり好きな物や 事は何年経っても自分の中から消えないものです。私は昨年出産をし、子育てに奮闘中で子供の為に趣味を断念中ですが、頑張ってみようと思いました」。

 カールまつげさんは、大阪府八尾市に住む33歳の女性です。生後9ヶ月の赤ちゃんを抱えて日々奮闘する新米ママさんでもあります。連絡を取って、「断念中の趣味って何ですか?」と訊いてみると、朗らかで良く通る柔らかい声で、独学で勉強していた英語の勉強のことだ、と教えてくれました。

 京都府舞鶴市生まれのカールさんは、中学生の頃、映画好きだった両親が借りてきた映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のビデオが気に入り、その後、何度も何度も繰り返し見るうちに、劇中の英語をそっくりそのまま真似をして覚える、という独特のスタイルで英語の勉強を始めたのだそうです。

 その後、進学を機に大阪に出て、就職。それでも機会を見つけては、大好きな洋楽や映画などの世界と接していたくて、ひたすらセリフや歌詞を繰り返し『物まね』をすることで英語の勉強を続けました。その甲斐あって時には留学経験者に間違われたりもしたそうです。一方で、きちんとした語学教育を受けなかった自分に自信がもてなかった、とも。

 やがて、仕事を辞め、派遣で転々とするうちに、「自分の好きなことよりも、自分の人生を生きるのに必死だった」20代が終わります。そして、結婚、出産。落ち着いた生活は手に入れたものの、気がつけば英語は少し遠い存在になっていました。

 ところで、カールさんの旦那さんは無類のサッカー好き。37歳の現在も、現役でフットサルを続けています。「いい歳をして、フットサルばっかり!」と、半ば呆れていたカールさんですが、ある日、一緒に観戦している時に「やっぱり、好きなことがあるって、熱中できることが一つあるって、素晴らしいことなんだな」と気づきます。以来、旦那さんのサッカー熱にも理解を示し、フットサルにも「どんどん行っておいで」と言えるようになりました。羽中田さんの放送を見たのは、ちょうどそんなタイミングでした。

「早くに芽が出て有名になって、引退して監督になるっていう、そういうレールが敷かれた、何の挫折もない人生じゃなくって、一度夢をあきらめたけれど、もう一回、20代後半からチャレンジをするなんて、羽中田さんにはどれだけの気持ちが必要だったんだろう」

 そんな風に思うと、自分が若い頃に情熱を燃やした英語への意欲が、気持ちの中にまた沸いてきた、とカールさんは言います。

 放送後、さっそくカールさんは、週に一度、地元の英会話教室に通い始めました。「勉強ってこんなに楽しいものか」と感じながら、いつも会社帰りの旦那さんに車で送ってもらって教室に通っているそうです。

「あきらめなければ、目標は逃げないから」

 そう奥さんに励まされて、ついにサッカー監督になった羽中田さんの姿を見て、今度は、カールさんが英語という目標に向かって再びチャレンジを始めました。ひょっとして、皆さんにも『逃げないで待っていてくれる、あきらめきれない目標』が、一つぐらいあるんじゃないですか。ぜひ、チャレンジを。

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2008年 04月 25日 みんなの情熱大陸 |



2008年4月11日 (金)

夢見て歩む

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 恋がしたい。恋がしたい。恋がしたい。
 でも、いったい誰を好きになればいいんだろう――。

 皆さんの中にもそんな風に思った経験のある方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 3月16日放送の『バッグデザイナー・山口絵里子篇』にトラックバックをいただいた女性も、あるいはそんな一人だったのかもしれません。ブログの文章を拝見していて、ふとそんな風に思いました。

 学生といっても通用するぐらい華奢で可愛らしい容姿ながら、発展途上国の中でも最も厳しい貧困にあえぐバングラデシュで事業を立ち上げ奮闘する山口さんのタフネスぶり。その『しなやかな強さ』に、この女性は「観終わった後もしばらく頭がボーっとしていた。ガツンと後ろから殴られたようだった」と言います。そして、さらに記事はこんな風に続いています。

 日々のささいなこと、それも自分に対することばかりに意識がいきがちだったことに気づかされた。もっと、もっとすべきことはあるし、考えるべきことも知るべきこともある。
 いや、「べき」というのも少し違うかもしれない。
 私ももっとやりたい、・・・・けど何を??
 職場で、帰り道の表参道の交差点で、立ち止まってはみたけれど、そう簡単に答えは出ないかもしれない。山口さんのように熱意と行動力、そして何より倒れてもまた立ち上がって歩み続ける強さを私は持てるのかもわからない。
 でもこれだけは言える。少なくともこの番組を観て山口絵里子さんを知ることが出来たことは私にとって影響が大きかったということ。今すぐではなくても目に見えなくても、きっと私だけでなく多くの人に影響を与えているのだということ。

 実際、『山口絵里子篇』の放送終了後、番組にはたくさんの感想が寄せられました。中でも、山口さんと同じ女性あるいは同じ世代の方からは、今回ご紹介したブログの女性と同じように「何かにチャレンジしたい。でも、いったい何をすればいいんだろう」――そんなメッセージがほんとうに多かったのです。

 その気持ちは、恋愛に喩えるなら『恋はしたいが、意中の人がいない』という気持ちに通じるものがあります。そして『意中の人がいない』からといって恋を語らずにはいられないところも似ています。さらに言えば、お相手がいないときほどアツく語りたくなるところまで似ているかもしれません。

 ならば、いま、大切なことは、慌てて何かを始めたり、むりやり何かを好きになることではなくって、何かしたいと思う気持ちをずっと持ち続けること。何かしたい、何かしなくちゃ、とずっと意識し続けること。じゃないでしょうか。

 彼女のような哲学を持って、世界の人とつながることが出来たら。それは夢のようなことで果てしないこと、でも夢見て歩む価値があると思う。

 先のブログの記事はこんな風に締めくくられています。夢を見て歩み、夢を見て立ち止まった交差点の景色を、どうかずっと忘れないでくださいね。

 そうそう、実は表参道の交差点の目と鼻の先にも山口さんのバッグが売られているお店があるんです。ひょっとすると、自分のやりたいこと、打ち込めるものに出会うチャンスは、意外と身近なところに潜んでいるのかもしれません。恋のチャンスと同じように、ね。

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▼ご紹介したトラックバック元
木曜組曲 : 山口絵里子さんのこと。(TV「情熱大陸」を観て)

▼過去の放送
バッグデザイナー・山口絵理子

2008年 04月 11日 みんなの情熱大陸 |



2008年3月14日 (金)

乞はんに従う

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「乞はんに従う」という言葉がある。この言葉良く分かりませんでした――という書き出しで始まるブログの記事からトラックバックをいただきました。

 確かに少し難しい言葉ですが、毎週、情熱大陸をご覧いただいている熱心な視聴者の皆さんなら聞き覚えがある人も多いでしょう。この聞きなれない言葉は『庭師・平岡佳道』篇の放送の中で紹介した、平安時代末期に書かれた日本最古の庭園書『作庭記』にある言葉です。

『乞う』というのは『何かをしてくれるようにお願いする』という意味ですから、文字通りに解釈すれば、この言葉は「お願いされたとおりに従う」ということになります。もう少し今風の言葉で言えば「リクエストに応える」といった感じでしょうか。

 つまりは『庭造りの極意は、石の望んでいる通りに石を立てること』といったような意味らしいのですが、それでもまだわかったような、わからないような。どこか騙されたような感じのする言葉です。だって、ほんとうなら生き物でもない庭石が何かを望んだりするなんてこと起こるはずありませんからね。

 一方で、当の平岡さんは番組の中でこんなことをおっしゃっていました。

「自分の仕事でその場の空気が変わる」

 鰻屋の入り口に竹を五本飾っただけで、その場所の雰囲気をがらりと変えてしまったのを目の当たりにした私たちは、この言葉にうなずく外ありませんでしたよね。けれど、さらりと言ってのけてはいるものの、『その場の空気を一変させる』なんていうのは、誰にだって出来る芸当という訳ではありません。

 それはやはり、いにしえの極意「乞はんに従う」が教えてくれるように
「ここにこういう風においてほしいなあ。そうするとイイ雰囲気のメッセージを自然と送ることが出来ると思うんだけどなあ」
そんなリクエストを5本の竹から聞き取って、素直にそれに従うことができたからこそ――ということ、になるのでしょうね。

 その場の雰囲気を一瞬にしてがらりと変えてしまうのが超一流の仕事人――そんな風に考えると、サッカー選手にしても、俳優にしても『なるほど』と頷ける部分があります。そういえば、わたしたちはそんなスーパースターたちのことを『華のある選手』『花形役者』なんて『花』という言葉を付けて呼びますよね。このあたりもどこか庭師の極意と通じているのかもしれません。

 ご紹介したブログには
「この『自分の仕事でその場の空気が変わる』という言葉が一番。KY(空気が読めない)なんていってる場合じゃない」
なんて感想も書かれてありました。

 確かに、ちょっとばかり仲間内の空気が読めなかったからといって人間同士で皮肉ったりからかったりして騒いでいると、野山の立派な石や草木からも
「俺たちの心の声を聞くココロの耳も持っていないくせに、解ってないねえ」
なんて哂われてしまうかもしれません。

 まもなく春。

 人間同士の空気ばかり読んでいないで、雪解けの水の流れる音や、嬉しそうに空に戻る鳥の鳴き声など、自然の声に耳を傾けてみるのもいいかもしれません。

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2008年 03月 14日 みんなの情熱大陸 |



2008年2月15日 (金)

情熱の瞬間!

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「おいしい!」

 料理をふるまって、そう褒められて嬉しくない人などいないでしょう。だから、行く先々の言葉で『おいしい』は何と言うのかを覚えておくだけで旅はぐんと楽しくなります。
 村の小さなパン屋さんが焼きたての香りがするパンに濃厚な味わいのチーズを添えて出してくれた時、騒々しい中華飯店で湯気の立ち上るホクホクの飲茶が何種 類も出てきた時。そんなとき、店の人に覚えたての「トレボン!」や「ハオチー!」という言葉を伝えてみると、たいていはにっこり笑って「ありがとう」とい う言葉を返してくれます。この一瞬のやり取りを経験できただけでも「旅っていいよなぁ」と感じるのではないでしょうか。

 ところが、この『おいしい気持ち』を実感を込めて伝えるのは、言葉だけでは意外と難しいものです。そんな時、私たちはたいてい少しジェスチャーを添えますよね。おいしかった料理のお皿をお店の人が下げに来たときに、身振りでスタッフの目を引き、相手と目が合ったときを見計らって、皿を指差したあとに親指を立てる。それからありったけの笑顔とキラキラした眼差しを精一杯作って、「グーッ!」と元気よく言う。そうすれば、たいていの人には「美味しくて気に入ったんだ」という気持ちは伝わります。

『情熱大陸』を見ているときにも、そんな風にして何かのちょっとしたジェスチャーで「おもしろい!」とお伝えいただくと、番組の作り手にも励みになるんじゃないかな――そんなふうに考えて作った小さな仕掛けが番組の携帯サイトに設けてあります。

『情熱の瞬間!』というのがそのコーナーの名前なのですが、仕組みはいたって簡単明瞭。番組を見ていて「ああ、今、良いシーンだなあ」と思ったらクリックしていただく、というだけのものです。そうやってクリックされた回数を集計すると、皆さんが番組のどのあたりで「いいなあ」と感じていただいたのが判りますよね。美味しい料理を食べて親指を立てて合図を送るのと同じように、番組を見て面白いなあと思ったら携帯電話を親指でクリックしてもらおう――というわけです。

 実はこのコーナー、昨年の四月から開設しているのですが、まさかドキュメンタリー番組の最中に「携帯サイトにアクセスしてください」と紹介するわけにもいかず、自発的にアクセスしていただいた方を頼りにするほかありませんでした。ですから、正直、そんなに多くの反応を期待してはいなかったのですが、回を追うごとに参加者が増えて、現在では千を越える投票をいただくようになりました。いつも参加していただく皆さん、ありがとうございます。

 番組がエンディングを迎える頃にクリックが増えることが多いのですが、緊張の中、待ちに待った結果が出るような場面――棋士・佐藤康光さんが勝利をおさめた瞬間や、猟師・村公一さんが釣り上げた魚をすし職人・小野二郎さんに認めてもらった瞬間など――には、さすがに皆さんからたくさんの投票をいただきました。そんな時には、きちんと番組を味わいながら見ていただいている皆さんの様子が感じられて嬉しくなります。

 投票の結果は、毎週日曜日に配信しているメールマガジン『情熱大陸タイムズ』の中で報告しているので、ぜひ皆さんも参加してみてくださいね。

 もっとも、番組の中に「おもしろい」と感じる場面を作ることができるかどうかが一番肝心なところなんですけどね。

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2008年 02月 15日 みんなの情熱大陸 |



2008年2月 8日 (金)

ディレクターからのメッセージ

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 イヤ、見ちゃダメ。

 反射的にそう言いたくなってしまいました。でもね、ホントは見てもらって嬉しかったんですよ、「できれば・・・」と思ってもいたし。でも、それが、何の前触れもなく覗き見られているような形になってしまって、やっぱりどこか恥ずかしかったんでしょうね。
 ・・・えっと、それ・・・これ、あくまでも『情熱大陸』の番組ホームページの話ですからね。

『情熱大陸』に限らず放送局が番組のホームページを開設する目的は、放送した内容やこれからの放送の予定をお伝えするためです。もうちょっと積極的に考えてホームページならではの独自コンテンツを作成する場合もありますけど、基本的に番組ホームページというのは視聴者サービスとして行うものです。

 だからこそ、ちょっと意外だったのです――一般の視聴者の方からではなくって、番組を担当したディレクターからホームページに直接書き込みがあった時には。

 ホームページの制作スタッフは、ディレクターに限らず番組を作ってくれている編集マンや選曲担当といったスタッフを実のところほとんど知りません。取材であちらこちらを飛び回っていたかと思うと、編集や録音となるとスタジオにこもりっきりになりますから、顔を合わせることすらなかなかないというのが実情です。おまけに『情熱大陸』では常時十チーム程度の取材が同時に進行していますから、放送によってスタッフの入れ替わりが激しいのです。制作スタッフのメンバーを正確に把握しているのはプロデューサーとデスク担当ぐらいのものかもしれません。

 そんな訳ですから、普段は制作ディレクターと話す機会なんてほとんどないのですが、昨年の末、番組のホームページに書き込みをしてくれたディレクターがいたのです。

「ディレクターの者です。1年間、御苦労さまでした――」

 匿名の書き込みだったので、いつの放送を担当してくれたディレクターかはわかりませんが、どうやらホームページはいつもチェックしていただいているようです。「身内で何を盛り上がってるんだ」とお叱りを受けるかもしれませんが、日ごろ、番組を一生懸命作っている人から、直接、「御苦労さま」の一言をいただけたのは嬉しい出来事でした。

「――やはり、ホームページが充実しているかしていないかで、番組に対する印象はずい
ぶん変わると思います。
 今後も充実したサイトづくりをお願いします。僕の方は、良い番組をつくれるようがんばります」

 そうなんですよね。

 制作スタッフにせっかく良い番組を作ってもらっても、ホームページの内容いかんでは番組の印象が悪くなっちゃうこともありえるんですものね。何とか『充実したサイト』だと言ってもらえるように努力しないといけませんね。いろいろなアイデアを出し合って ――なんて思ったところで、ふと気が付いたのですが。

 ホームページ・スタッフですらあまり知らないのですから、視聴者の皆さんはどんな人が番組を作っているのかまったくと言っていいほどご存じありませんよね。折に触れて制作スタッフの横顔を紹介するようなコンテンツにもチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。

 その時には、取材を受けていただけますか、書き込んでくれたディレクターさん。

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2008年 02月 08日 みんなの情熱大陸 |



2008年1月11日 (金)

ふたりの情熱大陸

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『情熱大陸』はひとりの人物に焦点をあてて取材するのが基本パターンですが、時々、複数の人物を対象にすることがあります。二人組で活躍するミュージシャンからお菓子職人のドリームチームまで、これまでにもたくさんの人たちを紹介してきました。

そんなときに番組に寄せられるメッセージには特有のパターンがふたつあります。

ひとつは「一方の人物にばかり時間を割いていて、もう一方の人物がかわいそう」という『判官びいき』タイプ。いま一方は「普段、脚光を浴びることの多い人物だけでなく、そのパートナーにも迫っていて良かった」という『通好み』タイプ。

たとえば、昨年、12月9日に放送された『漫才師・チュートリアル篇』ではこんな感じでメッセージが寄せられました。

「正直、がっかりです。今回は『徳井義美』ではなく、『チュートリアル』のはずですよね?このような放送をするならカメラ1台でよかったのではないでしょうか。」

「一番印象に残ったのはラストカット。相方の良さを表現するのに、最高の演出だったと思います。脇役が視聴者から愛されるつくり・・・とても大切ですね。」

「チュートリアルの芯に触れるようなかんじで良かったです。ですが福田サンをもっと生かした取り上げ方をしてほしかったと思います。」

「福田さんのシーンが徳井さんより少なかったけど、その事に対して全然嫉妬してない福田さんの優しさに胸が熱くなりました。」
(いずれも携帯サイトへの書き込みから)

叱られながらも、褒められる――何だか子供のしつけのようですが、いつも、こんな感じなのです。批判の嵐だけが吹き荒れることもありませんし、賞賛の拍手だけが聞こえてくるということもありません。

言うまでもなく、それぞれの『出番』をどう割りふる分けるかは、ディレクターが最も頭を悩ますことのひとつでしょう。取材しながら考えて、考えながら編集して、放送の後でさえ「本当にあれでよかったのか?」と不安が残ります。それは、たとえ、それぞれに半分ずつの時間を割く演出をしたとしても同じでしょう。

そんなディレクターにとっては、皆さんからのコメントの分かれ方―『判官びいき』と『通好み』のバランス―が、自分の演出への指標のひとつになるかもしれません。また、短い時間しか紹介できなかった人物についても視聴者の皆さんに何かが伝わったんだなあ、と感じることができれば、きっと嬉しいだろうと思います。

あるブログにはこんな感想がありました。

「自分の立場を分かっているって言うのはすごく好感を持てました。売れてしまうと傲慢になるひとが多い中、福田充徳という男は売れる前と同じ生活を続けているようです。ゲームとか漫画に熱中したり、夜は一人で酒を飲んだり。現在僕と同年代の32歳。独身で自由に生きている彼に嫉妬を覚えました。そんな福田がとても羨ましかった情熱大陸でした。」
(ブログ『カブシキ!』のエントリー『情熱大陸。チュートリアルでした。』より)

今後も『情熱大陸』でふたり(あるいはそれ以上)の人物を取り上げたときには、どんどんご意見をお寄せください。褒めて叱って、叱って褒めて。漫才じゃないですけど、作り手が「どっちやねん!」って悲鳴を上げるぐらいのいろいろなご意見をお待ちしています。

と、ここまで書いて気が付いたのですが。

徳井くんのこと、あまり書けませんでしたね。徳井くんのファンの方、ごめんなさい。

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2008年 01月 11日 みんなの情熱大陸 |



2007年12月14日 (金)

シンデレラたちの延長戦

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『役者・小栗旬篇』は情熱大陸が始まって以来初めて二週連続の放送になりました。番組ではそれを『延長戦』と呼んだのですが、この延長戦に誰よりもアツくお付き合いいただいたのは他でもない小栗旬さんと同世代の女性の皆さんだったようです。

 放送のあった日の深夜には彼女たちからのメッセージが番組の携帯サイトにたくさん届きました。シンデレラのタイムリミットを越えてもなお、一生懸命に感想を打ち込んでくれた皆さん、ありがとうございました。今日はそんな中から幾つかのメッセージを紹介したいと思います。

 まずは第一週の感想の中から。

「私自身、年も近くて、大好きな職にも就けて有意義なはずなのに、正直忙しさにおわれて苛々が募り、大好きだった仕事を嫌いになりそうになっていた今、この番組で旬さんの姿、仕事に対する姿勢、この状況でも「頑張ろ」と言った一言を聞いて、負けてられないなって思いました。今の自分に刺激になりました。来週も楽しみにしています。」(2007/11/12 01:01)

「二十歳の自分は介護の仕事に就いてまだ半年ですが、高校入学したけどすぐ辞めて、それからは仕事しかしてないので、何か『仕事』について考えさせられるものがありました。芸能の世界はわかりませんが、どんな仕事も大変なんです!いろんな仕事がある中でも、私は、人の為になる仕事を一生していこうと、今日の情熱大陸をみて、改めて決めました。とりあえず、次の情熱大陸も必ず見ます。」(11/12 01:24)

 そして、第二週。

「あたしも23歳なので同世代なんだけど、今回の小栗さんを見て悪印象は全くありませんでした。毎日あんなに忙しくて、でもあんなに一つ②の仕事に一生懸命な小栗さんに感動してしまいました。自分も怖さの分強くなれるかなぁなんて思ってみたり、明日からの毎日をより一層頑張れそうな気になりました。また、来週からも楽しみに一週間を過ごしたいと思います☆」(11/19 00:06)

「初め、小栗旬という人物をフレッシュでアイドル的若手俳優という一つの枠のなかの一人だとみていた。だけど、この番組をみて、ちょっとというよりかなり違った感じがした。好きになった俳優はたくさんいたけど、今まではどこかで会えたらいいかなと思っていたのに、小栗旬だけは劇場で会いたいと思った。番組中にも彼が言ってたけど、本当にいい意味で裏切られた感じだった。」(11/19 00:19)

(引用部分にはそれぞれ省略あり)

 テレビの前に陣取ったシンデレラたちの心を捉えてしまう小栗クンもすごいのですが、彼に負けないぐらい若くてエネルギッシュな女性がこんなにたくさんいることも素晴らしいことです。そんなニッポンのシンデレラたちを二週続けてテレビの前に釘付けに出来たのですから、番組スタッフの苦労もすこしは報われるというものでしょう。

 

シンデレラの皆さん、情熱大陸は今週も来週も皆さんのメッセージを受け付けています。もちろん、12時を越えても『延長戦』でお待ちしていますからね。

 おっと、そうそう。

 パートナーをテレビに取られて手持ち無沙汰の王子様の皆さんからのメッセージも同じようにお待ちしていますので、あしからず。

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2007年 12月 14日 みんなの情熱大陸 |



2007年11月16日 (金)

『情熱大陸』コミュニティ管理人・佐藤永一さん(後編)

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先週に引き続いて、今週はmixi(ミクシー)『情熱大陸』コミュニティ管理人・佐藤永一さんへのインタビューの続編です。

毎週、『トピック』と呼ばれる話題のきっかけとなる記事を書き込んだり、行き過ぎた発言がないかチェックしたり――。参加者の数が二万五千人を超えるコミュニティともなると管理人の負担もきっと大きなはず。「さぞや大変でしょう?」と尋ねると意外な答えが返ってきました。

「時には人物や演出について強い批判もあります。でも、それは自分の意見をはっきりと言っているだけでマナー自体はすごくいいんです。他のコミュニティでしばしば問題になる違法な映像の貼り付けや録画物の受け渡しなんかも皆無ですねぇ。特に強くルールを徹底するようなことはしていないんですけど、皆さんほんとに自制が利いていて。」

会話の中身はどんな感じなんですか、という質問には、
「番組に登場した人への感想がほとんどです。同じ意見も違う意見もいっぱいあって、いい意味で無責任なところがオフィシャルな番組ホームページにはない良いところでしょうね。同じ意見の人が居れば嬉しいし、違う意見の人が居れば発見がある。むしろ賛否両論についてそれぞれ楽しんでいるようなところがあって、そうやって会話をいろんな人と共有するのが楽しいんです。」とのこと。

これらのインタビューの中で佐藤さんが何度も「共通の感覚を」とか「みんなとシェアすることで」といった言葉を使うのは印象的でした。コミュニティの参加者同士がひとつの番組や、一人の人物を通じて何かを『共有』して交流を深めていくこと――それが実感できた時には管理人冥利に尽きる。そう言って、次のようなエピソードを話してくれました。

「いろいろなコミュニティが横にどんどんつながっていく感じ。例えばタテタカコさんの回では、タテさんのプロフィールが知りたい人はタテさんのコミュニティを訪れるし、タテさんのファンはどんな番組だったのかを逆に見に来てくれたんです。そうやって情熱大陸のコミュニティを通じて、違うカテゴリーのコアなファン同士が会話をしてくれて、人の輪がどんどん大きくなっていく感じが嬉しかったんです」

毎週、放送が終わった後に、インターネット・コミュニティの中では、どうやらもうひとつの番組(のようなもの)が生まれているといった感じすらあります。もちろん放送がなければ感想の書き込みもないのですから、テレビとコミュニティはちょうど双子の兄弟のような関係になるのでしょうか。

インタビューの最後に、佐藤さんは今後、番組に望むこととして次のように語ってくださいました。
「番組の中で登場人物の日常や素顔に触れた時に『自分たちとあんまり変わらないんだな』って部分を見つけるとホッとします。僕たち視聴者にとってはまだまだテレビ番組って手の届かないところで作っているイメージなので、番組で紹介する人たちや、それを作っている人たちがもっと身近に感じられるようなコンテンツがホームページにあったら嬉しいです。こうやって実際に話ができる場を設けてもらうのもすごくイイです。『共通するもの』を見つけることが一番嬉しいですから。ホントに今日はありがとうございました」

いえいえ、こちらこそ本当にいい勉強になりました。これからも仲の良い双子の兄弟でいられるようお互いがんばりましょう。

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2007年 11月 16日 みんなの情熱大陸 |



2007年11月 9日 (金)

『情熱大陸』コミュニティ管理人・佐藤永一さん(前編)

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mixi(ミクシー)『情熱大陸』コミュニティ管理人・佐藤永一、二十八歳――。

今年の七月にお伝えしたソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の情熱大陸コミュニティを覚えてらっしゃいますか。あの時は二万人とお伝えした参加 者の数も、ここ数ヶ月の間にまた一段と増えていまや二万五千人。今回、私たちがインタビューしたのはそんな人気コミュニティを取り仕切る管理人――佐藤永 一さんでした。

IT企業の経営者という顔を持つ佐藤さんはこの日もたいへん忙しい様子で、約束の時刻に少し遅れてやってこられました。けれど、そんな時にも「ちょっと遅れそうなんです。すいません」ときっちりお詫びの連絡をいただいて・・・その辺、お若いといえども礼儀はしっかりわきまえられています。

手身近に挨拶を済ませて、さっそく食事をしながらお話を伺うことになったのですが、その間も、会話を途切れさせることなく地下街を移動しながらそつなく手ごろなお店を探すあたりは、人付き合いはお手のものといった感じでコミュニティを上手に運営するスキルの一端を垣間見たような気がしました。

お店に入り席に着いてビールで軽くのどを潤した後に、「『情熱大陸』コミュニティって、いったい、毎回、どんな感じで書き込みがあるんですか?」って聞いてみました。すると、一番書き込みが多いのは、まあだいたい番組終了直後から次の日の朝、午前中にかけてなんだそうです。何でもあまりテレビで紹介されたことがないような人が登場したときのほうが、むしろ書き込みは多いんだそうです。

「今までよく知らなかった人物のほうが、どういう人なんだろうっていう好奇心もそそられるし、魅力的な人を発見した嬉しさもありますよねぇ。こんなこと言っちゃ何ですけど、元々、期待するものがない分、余計、話に花が咲くんじゃないでしょうか」
そんな風に佐藤さんはおっしゃってました。

そう言えば―。

今をときめくタレントさんやスポーツ選手が番組に登場することがありますよね。とすると必ず、「人知れず努力してるような人にスポットライトを当てないで、なんで、そんな売れてるやつばっかり取り上げるんだ。」なんてお叱りの、お叱りなんて言っちゃいけませんけど、そういうメールを番組宛てにいただくことがままあるんです。これなんかは、知られていない人ほどコミュニティへの書き込みが多いっていうのと、どこか似た気持ち、メンタリティなのかも知れないですね。

その佐藤さんが情熱大陸にハマるきっかけとなったのはファンだった坂本龍一さんが登場した2000年12月の放送。「それからあと、21世紀になってからは全部見ています」「仕事の関係もあってmixiには早くから参加していましたから、コミュニティの開設も2004年7月とmixiの中でも早いほうですよ」とのこと。

以来、毎週、毎週、『トピック』と呼ばれる話題のきっかけとなる記事を書き込んだり、行き過ぎた発言がないかチェックしたり――。これだけ大きなコミュニティともなると管理人の負担もきっと大きいはずなのですが、それ以上に嬉しいのはコミュニティの参加者同士がひとつの番組や、一人の人物を通じて何かを共有して交流を深めていくこと――と、佐藤さんはおっしゃいます。

次週は、そのあたり―管理人としての喜び、楽しさについてのお話をご紹介します。

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2007年 11月 09日 みんなの情熱大陸 |



2007年10月12日 (金)

遊び場、いま、むかし

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『情熱大陸』のホームページにトラックバックをいただくブログの記事は、おおむね番組で紹介した人物の魅力について好意的に書かれていることが多いのですが、中には番組の背景に見え隠れする世の中の動きや時代の流れなどをうまく読み取って、ちょっとした時代批評の文章としてブログに載せていただいている、なんてことがあります。意外といっては失礼なのですけれど、本当によく書けているものも多いのです。今日はそんな記事を一本ご紹介します。

9月16日の『ランドスケープ・デザイナー・団塚栄喜(だんづかえいき)』篇に対してトラックバックを送ってくださった方がいました。番組を見て団塚さんの仕事ぶりに感銘を受ける一方で、現代の私たちの季節や自然との付き合い方に疑問を感じた、とのこと。

マンションに季節の移り変わりを感じさせる空間を作る団塚さんの試みについて、
「ほんの少し昔は、田舎の自然の中で、田に水を引く小川やポンプ小屋、杭や藁が積んであった長屋があった。こんな所も遊び場にして遊んだ記憶のある人もいるでしょう」
という風に共感を寄せた上で、
「少し怖い思いもしながら、自分が体感したから、『ここまでは平気』『これ以上は危ない』と、身を持って知り、友達との遊びの中で、心の伝え方も、楽しいという表現も養い、自然が、雨の恵み・風の涼しさ・土の温かさ・雪の明るさ・植物の逞しさを、四季を通じて教えてくれていた。」
と、『遊び場』の持つ効用も上手に書き表してくださっています。

けれど、この記事に感心させられるのは、単に団塚さんの作品を褒めることばかりに終始しているのではないところです。身の回りのゲンジツにふと目をやって、団塚さんの創り出した現代の『遊び場』の風景と、昔はニッポンのあちこちに見られた懐かしい『遊び場』の風景の違いを、次のようにズバリと指摘しているんです。

「しかし(季節の移り変わりは)本来は自分で感じ取るもの。だから、与えてあげなければいけない環境である事がおかしいのかもしれない。」
「沢山の仕掛けで四季を知り、遊びを考える『場』を持つ事は考えられていい。問題なのは、そこに住む人、使う人が、それにどっぷり依存してしまう事か、と考えてしまうのです。」

番組のスタッフは取材している人物の魅力を伝えようと一生懸命ですから、時にテレビはストーリーを都合のよいように美化してしまいがちです。その結果、現実に潜む『落とし穴』に気づかないままに番組は終わる、という可能性だってあります。そんな時に、今回ご紹介したような番組批評があるのはとてもありがたいことです。醒めた現実を突きつけるだけの意地悪な批評ではなくって、「こんなところには気をつけましょうね」という暖かいコメントが嬉しいなあと思うのです。

番組では「自分がデザインした空間を実際に楽しんでくれる様子をこっそりと確認するのが嬉しい」と語っていた団塚さん。案外、今回のトラックバックの記事もしっかりと読んでいらっしゃるかもしれません。そして、あの『遊び場』が実際に出来上がる時には、ブログにあった意見も、新しいアイデアとして加わっていたりする・・・なんてストーリーはちょっと都合がよすぎるでしょうか。

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▼ご紹介したトラックバック元
風の行方: 面白い仕事をする人 「団塚 栄喜」さん

▼過去の放送
情熱大陸:団塚栄喜(ランドスケープ・デザイナー)

2007年 10月 12日 みんなの情熱大陸 |



2007年9月14日 (金)

たいちゃんのこと

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『情熱大陸』で一匹の犬が紹介される、なんてことはありえませんけれど、番組に登場する魅力的な人物と同じように、元気があって情熱的で、時にアグレッシブすぎてやんちゃな一面を持ったワンちゃんなら、あなたの近くにもきっといるんじゃありませんか。

 今回、トラックバックをいただいたのはそんなワンちゃんから。

 もちろん、実際には犬がパソコンを操作してブログを書くなんて無理ですから、飼い主の方が愛犬についての記事をブログに書いて番組ホームページにトラックバックをいただいたというのが正しいのですが、今日の主役はその愛犬、柴犬のたいちゃんこと『大陸』クンということにさせてもらいましょう。

 そう、彼の名前は『大陸』というんです。

 記事には『テレビ番組にちなんで名づけた』とまでは書かれていませんけれど、わざわざ番組のホームページにトラックバックしてくださったうえに、記事の中にも『情熱大陸』という文字は登場しますから、少なくとも番組には何かシンパシーを感じてくださっているようにお見受けします。

 ところが、このたいちゃん、小さな頃からとても手のかかるワンちゃんだったようで、好き嫌いはあるし、トイレのしつけも大変、子供相手にもケンカを吹っかける・・・記事を読む限りこれは相当のやんちゃ振りです。時に異色と呼ばれるような人たちをわずか三十分のドキュメンタリー番組に仕上げるのに四苦八苦する『情熱大陸』も『手のかかる子供のような番組』と言えなくもありませんから、意外とたいちゃんと情熱大陸は似ているところがあったのかもしれません。

 そんなたいちゃんですが、残念なことにこの8月23日に亡くなったんだそうです。今年の夏は本当に暑かったですから、そのあたりも彼の寿命を短くしてしまった一因になったのかもしれません。

 ブログの記事はその弔いの記事でした。そこには、生まれつき後ろ足に障害をもって生まれてきたたいちゃんが、飼い主の家族やその周囲の人たちに温かく見守られながら、徐々にお行儀もよくなり、明るく楽しく暮らしていた様子がとてもいきいきと書かれています。

 情熱大陸をご覧になった皆さんからは「番組を見てこの人物を知って元気をもらいました」なんてご意見をよくいただくのですが、今回のブログにあったこの記事は「たいちゃんに負けないようにしっかり生きなくっちゃな」と思わせるようなお話で、悲しいけれどもどこか気持ちが温まって元気がでるようなエピソードでもありました。長い時間を一緒に過ごしてきたたいちゃんを失ったご家族の皆さんには少し申し訳ない書き方かもしれませんが、たいちゃんのエピソードをお寄せいただいてありがとうございました。

 ところでこのたいちゃんですが、ひょっとすると情熱大陸の放送でもちらりと紹介したかもしれません。というのも、梅佳代さんの写真集『うめめ』の中に、たいちゃんがモデルになっている写真が一枚あるそうなんです。ガードレールのかたわらで腰をかがめて、若干遠慮がちな表情で用を足すその格好は、お世辞にもお行儀のいいモデルさんとはいえないのですが、在りし日のたいちゃんを一目ご覧になりたい方はこの写真集を手にとってみてください。でもまあ・・・当のたいちゃんにしてみれば、あんまりじろじろ見られたくないかもしれませんが。

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▼ご紹介したトラックバック元
P-nuts・ぴーなっつ:大陸(たいりく)

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2007年 09月 14日 みんなの情熱大陸 |



2007年8月31日 (金)

ベテランは多くを語らず

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その老夫婦は屋外のライブ会場で腰を落ち着ける場所を探していらっしゃいました。小さな折りたたみ椅子とレジャーシートを携えて寄り添って歩く様は、こういったイベントに馴れたご様子でした。

ホームページで『情熱大陸スペシャルライブ』の現地レポートをしようと大阪・万博記念公園のライブ会場に足を運んだときのことです。真夏の日射しが肌を焦がす会場で見かけたそのご夫婦の様子は、どこか涼しげでユーモラスな雰囲気がありました。

お二人が場所を定めて腰を下ろしたころあいを見計らって「お話を伺っても良いですか?」と問うと、にっこりと笑いながらも
「いま着いたところでまだ何にも聴いてませんねん。また、あとでお願いできますか」
との返事。たしかに、着いたばかりの聴衆に感想を聞くのもおかしな話なので、「じゃあ、もう少しプログラムが進んだところで改めて」と挨拶をしてその場を離れました。

一万人以上の観客を集めるイベントはインタビューの相手には事欠きません。音楽に合わせて元気に踊る人。のんびりと時間を過ごす家族連れ。もちろん、葉加瀬太郎さんたちのクオリティの高い演奏にじっくりと聴き入る人。皆それぞれにライブを楽しんでくださっているようで、取材をする側まで楽しくなります。

そうやって何組かの人にお話を伺い、演奏も熱を帯び始めた頃、会場を一巡してまたあのご夫婦の陣取っていた位置付近を通りかかりました。

そろそろ、いいんじゃないか。

そう思って再びインタビューを試みるべくお二人の姿を探すと――いました。

いや、いるにはいたのですが、なんとお二人とも寝ています。お母さんは椅子に腰掛けながら舟を漕ぎ、お父さんはシートの上にごろりと身を横たえて腕枕。なだらかな傾斜の木陰で、騒々しい周囲をまるで意に介さず、会場に流れる音楽を体全体で浴びるかのようにして、お二人はすやすやと午睡の楽しみに浸ってらっしゃいます。

せっかくお休みのところを邪魔してはいけないので、仕方なく、他の場所で取材を続けます。しばらくして少し離れたところから彼らのほうを伺うと、いつの間にか手拍子と笑顔でステージの演奏に応えながらほんとうに楽しそうに音楽に聴き入っています。「これなら、いいコメントが取れるかも」そう思っていたのですが・・・。

結局、このお二人にはインタビューをする機会を与えてもらえませんでした。最後の曲が終わって駆けつけたときにはお二人の姿はすでにそこにはなかったからです。

でも。

実際にお二人から言葉を引き出すことはできませんでしたが、彼らはとても魅力的でした。あれだけの人ごみの中、終始マイペースでご夫婦そろって音楽と時間を楽しんで、サッと引き上げる。一見あっさりとしているようでも実は贅沢なライブの楽しみ方を身をもって示してくれたのです。そう思えば、彼らは意外とおしゃべりなインタビュイーだったのかもしれません。

いつもはホームページを通じて皆さんとコミュニケーションしている私たちですが、年に一度はこのライブ会場で、皆さんと直接触れ合う機会を持っていきたいなと思いました。

そして、あのご夫婦にまたお会いすることがあれば、次回は何とかお話を伺ってみたいと思っています。

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2007年 08月 31日 みんなの情熱大陸 |



2007年8月10日 (金)

メールをめぐる冒険

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 最近、情熱大陸ホームページの管理人はメールにハマっています。

 ホームページには番組に対する感想やリクエスト、お叱り、お問合せなど、たくさんの電子メールをいただきます。このメールにお返事を書くことにハマっているんです。

「1年前の放送でかかっていたBGMは?」
「インタビューのときに誰々さんが身につけていた眼鏡のブランドは?」

 まるでマニアックなクイズショーのようなこんな質問が毎週いくつかやってきます。

 いただいたメールにはすべて目を通してはいたものの、正直に言えば、以前はそういう問合せを少し疎ましくも思っていたのです。「そんなのさすがに判らないよ」とか「自分で調べてくれればいいのに」とかいう風に―。
 本当にごめんなさい。

 それを改めて、きちんとリアクションを返そうと考えるようになったのは、やはり一通のメールがきっかけでした。

「この一通のメールから、なにか少しでも変われたら私はとてもうれしいです」

 以前、番組にいただいたご要望に添えられていた一節です。残念ながらその方のご要望にはお応えできなかったのですが、せっかく期待してくれた気持ちに失礼のないようにと返信メールを書きました。

 すると、驚いたことに「ありがとうございました」というメールが返ってきました。「できません。ごめんなさい」とお伝えしたにもかかわらず『お礼』が届いたことに一番ビックリしました。

 ひょっとすると「できません」「ごめんなさい」「わかりません」とお伝えすることは失礼にはあたらないのかもしれない―。そう考えて、それ以来、出来る範囲でメールにもお返事を書いてみることにしたのです。

 電子メールは基本的に一対一のメディアで、いわばテレビとは対極にあるメディアです。そういう意味では番組のホームページにとってはまだまだ『未知の世界』です。その知らない世界でたまたま出遭った人と少しずつ会話をしながら旅を続けているような感じで、毎日ほんの1、2通、コツコツとメールをお返ししています。 

 もちろん、いただいたすべてのご要望に応えられるわけでもなく、すべての問合せにきっちりとお答えできる充分な時間もありません。むしろお答えできない質問の方が多いです。メールでお返事ができていない方にはたいへん申し訳ありません。

 そんなに細かいことまで何もかも知ってるわけではありませんから、知らないとき、判らないときは無理をして調べようとはせず、素直に「ごめんなさい」と言うようにしています。逆に、ほんの少し調べれば判ることや、偶然にも知っていることについては責任の持てる範囲でお答えしています。 

 この対応の仕方がはたして一番の方法なのかどうかは判りません。きっと、もっと良い方法があるんだろうとも思いますし、もっと上手にコミュニケーションできる方法もあるだろうと思います。でも、その方法もまた皆さんとメールのやり取りをする中で見つけていきたいなあと思っています。

 何分、電波を使っての大雑把なコミュニケーションにしか慣れていない身ですので「もっともっと丁寧に対応するのが世の中ではアタリマエですよ」なんてこともあるかもしれません。そのときはまた、メールでこっそり優しく教えていただければ幸いです。

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2007年 08月 10日 みんなの情熱大陸 |



2007年7月13日 (金)

情熱大陸コミュニティから

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 『ミクシー』『グリー』『マイスペース』に『セカンドライフ』――。

 インターネットでは今、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)と呼ばれるコミュニティ・サービスが花盛りです。ネットの上で趣味を同じく する人同士が知り合い、意見を交換するための同好会のようなスペースとでもいえばいいのでしょうか。もちろん『情熱大陸』に関するコミュニティもあちこち のSNSの中に開設されているようです。

 そんな中、先日、あるSNSの『情熱大陸』コミュニティの管理者の方からメールをいただきました。このコミュニティへの参加者はなんと2万人以上。ここで「最近の放送でどれが面白かったか」という投票をやってみた結果をお知らせしてくださったのです。

 こんな企画は番組のホームページではまず無理です。もちろん番組は人間が作るものですから、スタッフが「うまく出来たな」と満足する日もあるでしょうし、「至らないところがあったな」と反省する日もあるはずです。いずれの放送も均一のクオリティで濃淡がない、というのも不自然な話です。しかし、だからといって毎回の放送にランクをつけてしまったりすると、せっかく取材を受けていただいた皆さんにまで順位付けをしているようで申し訳ありませんからね。番組サイドからホームページ上で投票を呼びかけるなんてことはまずないでしょう。

 でも、視聴者の皆さんがあれやこれやと議論したい気持ちはすごくよく判るのです。「あの時のほうが面白かったよ」「その人のことはよく覚えてるなあ」そんな会話をすること自体が楽しいんですよね。

 自分と同じ意見の人はどれほどいるのか、他人はどんな感想を持ったのか。そんな情報を持ち寄って交換しあう楽しみは、実は、お茶の間や教室から井戸端会議に至るまで、おそらくは世の中にテレビが登場したその日から、いたるところで繰り返されてきた「テレビの楽しみ方の基本」。それが時間と場所を越える楽しみにまで進化したのが、コミュニティ・サービスとも言えるかもしれませんね。

 気になる投票結果のほうは皆さんご自分で確認していただきたいのですが(だって、ここでは言いにくいですから)、意外と票が割れて特定の人に人気が集中することはなかったようです。

 『情熱大陸』は毎週さまざまな人が登場する番組であると同時に、テレビを見ている人たちの価値観もまた同じようにさまざまで、どんなジャンルの人であってもそれぞれ支持する人が存在しているのはとても面白い結果でした。貴重な投票結果をご連絡いただきありがとうございました。

 いろんな人が『情熱大陸』に登場して、いろんな人が『情熱大陸』を見ている。そう考えると『情熱大陸』というのは、いちテレビ番組のタイトルではなくって、いま私たちが生きているこの社会そのものの呼び方のようにも聞こえますね。

 さきほどの『どの放送が面白かったか』投票ですが、今後も2ヶ月に一度のペースで行われるようです。このコミュニティに入ってらっしゃる方は一度参加してみてはいかがですか。

 できれば、『情熱大陸』の中で誰が一番なのかを決めるためにではなくって、自分はどんな人が好きで、みんなはどんな人がどんな風に好きなのかを考えながら、自分もまた同じ大陸の上に暮らしていることを確認するために――ね。

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▼ご紹介したSNSサービス内のコミュニティ
mixi:『情熱大陸』コミュニティ
※ご覧いただくにはコミュニティへの会員登録が必要です(招待制)

2007年 07月 13日 みんなの情熱大陸 |



2007年6月15日 (金)

ジューン・ブライドに捧ぐ

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グラビア・アイドルから大リーグに挑戦するプロ野球選手まで、『情熱大陸』にはいろいろな職業の方が登場します。中には紛争解決請負人やマタギといった、 私たちの生活では普段なかなかお目にかからないような職業の方もいらっしゃいます。皆さんからのメッセージを読む限りでは、こういった珍しい職業の方を紹 介したときにはお褒めの言葉をいただくことが多いようです。

番組ホームページからリンクを張っている『夢×挑戦ブログ』は『情熱大陸』に登場する人たちと同じように、夢に挑戦している方たちのブログを集めてみんなで応援するサイトなのですが、このサイトに参加しているブログの中にもちょっと珍しいお仕事をされている方を見つけました。

結婚披露宴の音響担当。

効果的なBGMなどで晴れやかな結婚式に彩りを添える、楽しそうではあるけれども責任重大なお仕事です。

選曲上の注意点からオススメのBGM、はては結婚披露宴の最新事情まで。彼女のブログには『知ってるようで知らない結婚式の基礎知識』が満載で、軽妙なタッチながらも仕事への愛情が込められた文章を読んでいると飽きることがありません。披露宴の演出についてフムフムと読み進んでいるうちに、彼女の仕事に対する思い入れの強さについつい引き込まれてしまいます。自分の知らない世界で情熱を持って活躍している人に興味をもって、ついついその魅力に引き込まれてしまう――このパターンは、『情熱大陸』で聞きなれない職業の方たちが登場したときに似ているのかも知れませんね。もっとも披露宴に一番『情熱』を燃やしているのは、やはり、新郎新婦のお二人ということになるんでしょうけれど。

結婚披露パーティにはいろいろな人が集まります。これからの人生を自分たちの手で切り拓いていこうという『情熱』に燃える主役の二人はもちろんのこと、家庭や職場あるいは学校などいろいろな場所でこれまで彼らと一緒に人生を歩んできて、これからの彼らの『情熱』を暖かく見守っていこうとする人たち、そして、パーティを盛り上げるためにプロ意識という『情熱』を燃やして精一杯の努力をしてくれる会場のスタッフ。三者三様ではあるもののそこに参加した人たちそれぞれが、胸に暖かい気持ちを持って臨むような機会は、普段の暮らしの中にはそうそうあるものではありません。

ん?
いや、待ってくださいよ。

主役の『情熱』に中てられて、観ている人やスタッフまで暖かい気持ちになってしまう――それって、どこかで、聞いたような話じゃありませんか。

そう、日曜のよるに30分。皆さん良くご存知のテレビ番組とどこか似ていますよね。

結婚を予定されている皆さん、あるいは「いつかは結婚かなあ」と恋愛中の皆さん、はたまた「理想の相手が早く現れないかなあ」と夢見ている皆さん。どうやら、結婚もまたひとつの『情熱大陸』といえそうです。費用やスケジュールなど目の前のゲンジツに悩む日々が続いたら、あのテーマ曲を心の中に思い浮かべてみてくださいね。披露宴でBGMに使ってみるのも楽しいかもしれませんよ。

もちろん、音楽を鳴らすタイミングは、プロ意識あふれる会場の音響スタッフの皆さんにご相談することをお忘れなく。

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▼ご紹介したブログ
結婚披露宴PAの憂鬱

2007年 06月 15日 みんなの情熱大陸 |



2007年5月25日 (金)

明日へのパスポート

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情熱大陸『ヘア&メーキャップ・アーティスト・田中宥久子篇』をご覧になった後に、さっそく田中流『造顔マッサージ』を試してみたり、本 屋さんの店先でその著作を手にとってみた、なんて女性は少なくなかったんじゃないでしょうか。あるいは最近