シリウスが輝く季節に
『情熱大陸』をご覧の皆さん、明けましておめでとうございます。
昨年は、放送五〇〇回の節目を迎えた『情熱大陸』にとっては、制作スタッフに世代交代が進む一方で、DVDやCDをリリースするなどいろいろな変化があった一年でした。
そんな中、番組ホームページのコンテンツにも少し変化が生まれました。直接、視聴者の皆さんにお話をうかがう機会がこの一年でぐんと増えたことです。
きっかけは冬の星空でした。
昨年1月20日の理論天文学者・小久保英一郎さんの放送をきっかけに、東京都調布市にある国立天文台で行われる「星空観測会」への参加を、番組ホームページの片隅で呼びかけたところ、遠く大阪、名古屋、静岡からの参加者も含めて男女数名の皆さんが集まってくださいました。
2月下旬の寒空の下、あいにくの曇り空。おまけに星空を観測するために天文台の敷地にはほとんど明かりがありません。そんな中、できることといえば、おしゃべりだけ。いろいろ話して判ったことは、毎週、熱心に『情熱大陸』を見てくれる人たちがいて、それぞれ個性的で楽しい人たちなんだ、ということ。
やがて、雲の切れ間から冬の夜空に輝くシリウスの光が見えて、参加者一同で「よかったね」と言いながら、皆で代わる代わる天体望遠鏡を覗き込んだ嬉しさの中には、旧知の友人同士のような連帯感もありました。
それ以降、ポッドキャスティングのコラム「みんなの情熱大陸」では、努めて視聴者の方には実際にお会いするか、電話でお話を伺ってから記事を書くスタイルに改めました。そうやって直接コミュニケーションをとることで、それまでメールやブログを通じてぼんやりと想像するだけだった皆さんの輪郭が、その人のこれまでの人生だとか、今のお仕事だとかのいろんな状況も併せて、くっきりと浮かび上がってくるようになりました。
その結果、たとえそれが何百万人もいるたくさんの視聴者の中のたった一人にしか過ぎないとしても、「どんな人が、この番組を観ているのか」ということを、今まで以上にリアルにお伝えできるようになったような気がします。また、そうすることで、番組制作に関わるスタッフたちが「自分たちが作っている番組は、こんな人たちが観ているんだ」というメッセージを感じてくれればいいな、とも思っています。
そういう意味では、皆さんからの電子メールのお便りのひとつひとつは、番組スタッフに視聴者の皆さんの個性を伝える、小さなドキュメンタリーのようなものです。いわば「小さな情熱大陸」です。今後も「私はこんな人間です。こんな人生を送ってきました。だから、今回の放送を観てこんな風に感じました」といったメッセージをどんどんお寄せいただければ嬉しいです。
今年も夜空にシリウスが輝く季節になりました。今年も「星空観測会」に参加するかどうかは未定ですが、できればまた皆さんとお会いする機会をどこかで持ちたいと考えています。
今年も一年よろしくお願いします。
1月 9, 2009 みんなの情熱大陸 | Permalink
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