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2008年1月11日 (金)

ふたりの情熱大陸



『情熱大陸』はひとりの人物に焦点をあてて取材するのが基本パターンですが、時々、複数の人物を対象にすることがあります。二人組で活躍するミュージシャンからお菓子職人のドリームチームまで、これまでにもたくさんの人たちを紹介してきました。

そんなときに番組に寄せられるメッセージには特有のパターンがふたつあります。

ひとつは「一方の人物にばかり時間を割いていて、もう一方の人物がかわいそう」という『判官びいき』タイプ。いま一方は「普段、脚光を浴びることの多い人物だけでなく、そのパートナーにも迫っていて良かった」という『通好み』タイプ。

たとえば、昨年、12月9日に放送された『漫才師・チュートリアル篇』ではこんな感じでメッセージが寄せられました。

「正直、がっかりです。今回は『徳井義美』ではなく、『チュートリアル』のはずですよね?このような放送をするならカメラ1台でよかったのではないでしょうか。」

「一番印象に残ったのはラストカット。相方の良さを表現するのに、最高の演出だったと思います。脇役が視聴者から愛されるつくり・・・とても大切ですね。」

「チュートリアルの芯に触れるようなかんじで良かったです。ですが福田サンをもっと生かした取り上げ方をしてほしかったと思います。」

「福田さんのシーンが徳井さんより少なかったけど、その事に対して全然嫉妬してない福田さんの優しさに胸が熱くなりました。」
(いずれも携帯サイトへの書き込みから)

叱られながらも、褒められる――何だか子供のしつけのようですが、いつも、こんな感じなのです。批判の嵐だけが吹き荒れることもありませんし、賞賛の拍手だけが聞こえてくるということもありません。

言うまでもなく、それぞれの『出番』をどう割りふる分けるかは、ディレクターが最も頭を悩ますことのひとつでしょう。取材しながら考えて、考えながら編集して、放送の後でさえ「本当にあれでよかったのか?」と不安が残ります。それは、たとえ、それぞれに半分ずつの時間を割く演出をしたとしても同じでしょう。

そんなディレクターにとっては、皆さんからのコメントの分かれ方―『判官びいき』と『通好み』のバランス―が、自分の演出への指標のひとつになるかもしれません。また、短い時間しか紹介できなかった人物についても視聴者の皆さんに何かが伝わったんだなあ、と感じることができれば、きっと嬉しいだろうと思います。

あるブログにはこんな感想がありました。

「自分の立場を分かっているって言うのはすごく好感を持てました。売れてしまうと傲慢になるひとが多い中、福田充徳という男は売れる前と同じ生活を続けているようです。ゲームとか漫画に熱中したり、夜は一人で酒を飲んだり。現在僕と同年代の32歳。独身で自由に生きている彼に嫉妬を覚えました。そんな福田がとても羨ましかった情熱大陸でした。」
(ブログ『カブシキ!』のエントリー『情熱大陸。チュートリアルでした。』より)

今後も『情熱大陸』でふたり(あるいはそれ以上)の人物を取り上げたときには、どんどんご意見をお寄せください。褒めて叱って、叱って褒めて。漫才じゃないですけど、作り手が「どっちやねん!」って悲鳴を上げるぐらいのいろいろなご意見をお待ちしています。

と、ここまで書いて気が付いたのですが。

徳井くんのこと、あまり書けませんでしたね。徳井くんのファンの方、ごめんなさい。

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1月 11, 2008 みんなの情熱大陸 |

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